洒落怖超まとめ

厳選じゃない、完全網羅のまとめサイトを目指しています

夏に布団

   

218本当にあった怖い名無し 2007/08/02(木) 22:16:10 ID:q2XjyYK80

これは私の母の友人に起こった本当の話です。

「今日で最後か。それにしてもなんでこんな暑いのに、
布団に包まって寝なきゃいけないんだ」

こんなことを言いながら寝ているこの人物を
吉岡(仮名)としておきましょう。
なぜ彼がこんなことをしなければいけないのか。
それにはこんな理由があったからなのです。

 1週間前のことです。川原(仮名)と、佐々木(仮名)
という2人の友達が彼のマンションに遊びにやって来ました。
学校の話しなどでもりあがった頃、川原が突然
「怖い話しを教えてやるよ」と言ったのでした。
ちょうど夏の盛りだったので
「涼しくなるしいいね」などと言いながら、
川原の話しが始まったのでした。

「あるところに老夫婦が住んでいた。
その老夫婦のお婆さんのほうは、足が悪く
ほとんど寝たきりの状態だったんだが、
夫がほとんど身の回りの世話をしていた。
そんなある日、夫が用があるといって外出した。
ところが、夫はいつまでたっても帰ってこない。




219本当にあった怖い名無し 2007/08/02(木) 22:18:18 ID:q2XjyYK80

まちわびた妻は、思い切って
夫の外出先に電話をすることにした。
それが間違いの元となった。
足が悪かったせいもあって、妻は手すりにつかまりながら
階段を下りて、下に置いてある電話へと向かおうとしたのだが、
階段から足を踏み外して転げ落ちてしまった。
仕事をすませた夫が帰ってくると、
そこには、見るも無残な妻の姿があった。
夫は急いで救急車を呼んだのだが、
足の病気に何時間も放置されていた
ということも重なって妻は死んでしまった。」

「俺の話しは、とりあえずこれで終わりだ」

「それで、その後夫はどうなったんだ?」

と佐々木が聞くのだが、川原は
「さぁね。俺には分からない」と言うばかり。
僕も「どうしてだよ。ぜんぜん怖くないぞ、
しかもとりあえずってどういう意味だよ」と聞くと、
「いいか、この話しを聞いたら、少なくとも一週間は
布団から足を出して寝てはいけないんだ、
もしも破ったらとんでもない災難が降りかかるからな」
しかし、どうしても信じられない僕は、
1週間後にこの近くの喫茶店で合うことにしよう
ということになった。


220本当にあった怖い名無し 2007/08/02(木) 22:19:25 ID:q2XjyYK80

そんなわけで今に至ったわけなのである。
そして1週間たった朝、
僕は自分の部屋のドアを叩く音で目が覚めた。
そこにいたのが、川原だった。
「どうしたんだ」と聞くと、
川原は「佐々木が死んだんだ」と言い出した。
「まさか」「そのまさかだよ」

話を聞くと佐々木は、1週間
布団から足を出して寝ていたそだ。
さらに僕らを驚かせたのは、
1週間前に学校の校舎をバックにとった写真だった。
そう、佐々木の後ろには、見ず知らずの老婆が、
こっちを見てあざ笑っていたのだ・・・・。


みなさんもこの話しを聞いたら
ご用心したほうがよろしですよ。
現に私も足に怪我を負ったのですから・・・。


・・・だってさ。読んだ後思いっきり後悔しちゃったよ。念の為今から1週間
足隠して寝なきゃならん。蒸し暑いってーのによう(涙


 - Part 171, 洒落怖