大勢の人影
306 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:34:04 ID:eBsubZUR0
すこし長くなりますがお付き合いください。
父の実家の話。実話です。
本家は田舎にありT字路の突き当りに建っている。
建物の構造は下記のとおり。
文章での表現が苦手なのでこういう表記でさせていただきます。
┏━━━┳━━━┳━━━━┓ ┏━━━━━━━┓
庭 ┃ │ ┃ 客室 ┃ ┃ 倉 庫 │
┃仏間 │台所 ┃ ┃ ┗━━━━━━━┛
┏━━━╋───╋━──┻━━━─┻━━┓
┃ ┃ │ 廊下 玄│
┃和室 │居間 ┃ ┏━━━━┓ 関│ 駐車場
┃ │ ┃ │ ┣─━━┫
┃ │ ┃階段┃ 風呂 ┃トイレ┃
┗━━━┻━━━┻━━┻━━━━┻━━━┛ ●みかんの木
この家は分家であり、父親が成人してすぐの時に建てられたそうです。
廊下は窓等がないので薄暗く庭は四方を建物で囲まれている為か光があまり差し込まなく不気味な雰囲気が漂っています。
入ったときに不気味な感触があったのは今でも覚えています。
T字路の突き当たりにあることもあって車のヘッドライトで人影が玄関のすりガラスに映ることもあります。
つづく
307 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:38:26 ID:eBsubZUR0
ミスでくずれてしまいました。
申し訳ないです。
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┃ │ ┃ 客室 ┃ ┃ 倉 庫 │
┃仏間 │台所 ┃ ┃ ┗━━━━━━━┛
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┃ ┃ │ 廊下 玄│
┃和室 │居間 ┃ ┏━━━━┓ 関│ 駐車場
┃ │ ┃ │ ┣─━━┫
┃ │ ┃階段┃ 風呂 ┃トイレ┃
┗━━━┻━━━┻━━┻━━━━┻━━━┛ ●みかんの木
308 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:39:40 ID:eBsubZUR0
出来事があったのは小学校4か5年くらいの夏休みに家族で4日ほど帰省したときのことです。
客室はピアノがあり応接室として使われていたので家族揃って2階で寝ることになりました。
私は深夜に突然トイレに行きたくなりました。
もちろん家族はぐっすり寝ていたので怖いながら一人で行きました。
廊下を通り抜けるとき玄関に人影がちらっと映ったような気がするのです。
外灯で通行人の影が映ったのだと自分に言い聞かせトイレを素早く済ませダッシュで布団に帰りました。
(後で思えばそんな時間帯に出歩いている人などいる確率は低いのですが)
翌日、母が「嫌な感じがする」と言って早く帰りたがっていましたが父に説得?されていました。
もちろん私も早く帰りたかったのですが父が怖かったので何も言えずにいました。
今夜はトイレに行かなくてもいいように祖父母が出してくれるジュースもそんなに飲まず床に着きました。
ですがやはりトイレに行きたくなり昨晩のこともあるので母を起こしトイレに着いてきてもらいました。
母は「早く済ませてね」と言い私は母がいることもありゆっくりと用を済ませていたのですが。
突然母がトイレのドア強くを叩き言うのです
「早く出なさい!」
切羽詰まった母の声に私はトイレを飛び出すと母は私を担ぎ廊下を奥まで走りました。
309 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:40:11 ID:eBsubZUR0
なにがなんだか訳がわかりません。
しかしそのとき私も見てしまったのです。
玄関のすりガラスに映る大勢の人影を。
今でもその影は鮮明に覚えています。
私が見たのはほんのわずかな時間でしかありません。
でもそのわずかな時間の間にも人影が増えていたのです。
そして音も聞こえていました。
チャリーン、チャリーンと。
2階に駆け上がった母は父を必死に起こそうとしますが起きる気配がありません。
そうしているうちにあの音が近づいてきます。
階段の下あたりまで音が近寄ってきたとき母が私を引き寄せ布団にくるまり部屋の隅で震えていました。
2階まで音が上がってくることはなくそのときは異様に長く感じられたのですが恐らく数分ほどでしょう。
音は階段を通り過ぎ居間のほうへ抜け消えていきました。
310 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:41:22 ID:SOungKFV0
>>307
┏━━━┳━━━┳━━━━┓ ┏━━━━━━━┓
庭 ┃ │ ┃ 客室 ┃ ┃ 倉 庫 │
┃ 仏間 │ 台所 ┃ ┃ ┗━━━━━━━┛
┏━━━╋───╋━──┻━━━─┻━━┓
┃ ┃ │ 廊下 玄│
┃ 和室 │ 居間 ┃ ┏━━━━┓ 関│ 駐車場
┃ │ ┃ │ ┣─━━┫
┃ │ ┃階段┃ 風呂 ┃ トイレ┃
┗━━━┻━━━┻━━┻━━━━┻━━━┛ ●みかんの木
311 名前: 本当にあった怖い名無し 2006/09/02(土) 23:41:57 ID:eBsubZUR0
音が消えると父が目覚め母が震えながら事の経緯を説明しました。
祖父母を起こし事情を説明するも今までそんなことはないと。
私も経験したということもあり祖父母は土地に関する資料を集め専門家に見てもらうも何もありません。
そして近所のお寺に行き住職に調べてもらうと原因がわかりました。
T字路になっていると上でも触れましたがこの道は昔修行僧の通る道であり
その修行僧のために道標となるお地蔵さんがあった場所なのです。
そのお地蔵さんがあった場所とはみかんの木の場所であり道標がないためにその前で集まっていると聞かされました。
普段はみかんの木に集まっているだけのようですが霊感のある母が家の奥まで導いてしまったようなのです。
私にも見えたのは母が側にいたからだと言われました。
それからみかんの木は撤去され木のあった場所(お地蔵さんのあった場所)の地面に道標?を埋めました。
(石に何か彫ってあったのですが当時の私には何が書いてあるかさっぱりわかりませんでした)
それからは雰囲気も以前のような薄暗いことはなくなりました。
ですが今でも母や私はあの家に行きたいとは思いませんが。
稚拙な文章ですみません。