ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 19 > 悪夢 2016/04/05 430 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/16 00:35 学生の頃の話です。 夏休みのバイトで、内装の軽作業をやることになりました。 ある田舎町に新規開店する、スーパーの棚の搬入作業です。 二日間のバイトの予定が、天候や事故などのトラブルで、 三日に延びました。オープンまで時間がないということで、最後は徹夜作業でした。 バイトに残ったのは、僕と友人、フリーターらしき男3人。 深夜便のトラックを待つ間、作業責任者は僕らに仮眠をとるよう言ってきました。 売り場にダンボールを敷いて、それぞれが寝付いたのは、12時を過ぎた頃でしょうか。 431 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/16 00:36 僕が悪夢にうなされて目を覚ますと、傍らの友人はうめき声をもらしていました。 どうやら金縛りにあっていたらしいです。 僕が友人をゆすって起こすと、彼は小さな悲鳴をあげて生還しました。 「なんか中年のおっさんがのしかかってきた」 彼は初めての体験だったらしく、かなり動揺してました。 「そいつは○○○○って名前じゃなかかったか?」 僕は咄嗟にそう尋ねました。 僕が見た悪夢は、その名前の中年男が殺されるものでした。 何者かが馬乗りになって、刃物を突き立てているシーンが脳裏に焼きついていました。 「何だよそれ」 友人と僕は、今しがた起こった事を、興奮しながら語り合いました。 そして、少しはなれて寝ているフリーターを目で探しました。 彼も同じような目にあっているのでは、と思ったからです。 432 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/16 00:37 バイトの間、彼とは個人的な会話はなかったです。 どうやら失業中で、求職中とのことでした。顔色が悪く、病み上がりのような感じもしました。 その彼は姿が見えません。 作業責任者が僕らを呼びにきた時も、彼は現れませんでした。 結局彼は失踪しました。 今となっては、あの夜の出来事が何だったのか、想像するしかありません。 ○○○○という名前だけが、これからも記憶に残るのは確かみたいですが。 B! LINEへ送る - Part 19, 洒落怖