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無限地獄

   

66 名前:  投稿日:01/09/07 02:07
無限地獄の話
江戸時代、中山道は沼田の辺の話し。
ある親子が(父親と息子)が街道を行くと、水たまりがあった。
ちち親は水たまりを避けずに足を入れた。「む、む、これは。。!」
水たまりは程よいぬるま湯で、脚を抜く事知らず。
抜く事をはばかるうちに、思わず両手を付いた。
「気持ちよく去りがたし」うっとりとしていう
子供は「てて殿、四つ這いは武士にありまじき仕種で候」
とたしなめるが、水たまりから両手足を抜きんとすると、たちまち
耐えようもない寒さが襲ってくる。
「ああ。。気持ちよし」と、つひには顔をば浸けるに及び、
その子、大声で助けを求めし由、
通り掛りの出家者、急ぎて寄り、父を抱き起こし苦心すれども
かひなき候。
「ぬしのてふは無限地獄に落ちたなり、もはや甲斐なき事なれば、
我が元へつき、てふを供養したまへ」と説かれ、坊主になりけり。

 - Part 8, 洒落怖