437本当にあった怖い名無し2022/01/31(月) 19:08:32.58ID:gOIw77f/0
大学2年の夏休みが終わるころの話
その日、俺は同じ大学の彼女とデートがてら廃屋に肝試しに行った。
廃屋といっても山の中とかじゃなくて住宅街の外れにある長屋風のアパート。
それでも怖がりの彼女は嫌がってたけど、廃墟マニアの俺が半端強引に連れて行って夜の9時に到着。
昔ここに住んでた精神異常者がナイフかなんかで住人を刺して殺して自分もそのまま首にナイフを突き刺して自殺したとか
以来その異常者が住んでる部屋に幽霊がでるという噂があり、
大学の友人も実際ここに肝試しに行ったらしく
「テープが張ってあった」
「異常者が住んでたらしき部屋にアウトラインが引いてあった」
との報告で前から気になってた。
アパートに着くと、確かに古びた黄色いテープが入り口に貼ってあったので
どうやら事件があったのはマジだったらしい。
彼女は既に半泣き状態で
「やめようよ~、警察の人に怒られるかもしれないじゃん~」
って必死に止めようとしてたが、俺はそれでも彼女の言葉を無視して中に侵入した。
アパートは昔風の木造アパートで、玄関が中にあり(めぞん一刻のアパートみたいなの)
人が住まなくなって、そうとう年数が経ってるのか、ライトで照らすとクモの巣や雨漏りだらけだった。
とりあえず1階の部屋を開けようとしたが、どうも全部鍵かかってるらしく確認することが出来なかった。
友人曰く
「異常者が住んでた2階の部屋だけは鍵が開いてた」
とのことで、ここにいてもしょうがないと感じた俺は、とりあえず2階を目指すことにした。
その日、俺は同じ大学の彼女とデートがてら廃屋に肝試しに行った。
廃屋といっても山の中とかじゃなくて住宅街の外れにある長屋風のアパート。
それでも怖がりの彼女は嫌がってたけど、廃墟マニアの俺が半端強引に連れて行って夜の9時に到着。
昔ここに住んでた精神異常者がナイフかなんかで住人を刺して殺して自分もそのまま首にナイフを突き刺して自殺したとか
以来その異常者が住んでる部屋に幽霊がでるという噂があり、
大学の友人も実際ここに肝試しに行ったらしく
「テープが張ってあった」
「異常者が住んでたらしき部屋にアウトラインが引いてあった」
との報告で前から気になってた。
アパートに着くと、確かに古びた黄色いテープが入り口に貼ってあったので
どうやら事件があったのはマジだったらしい。
彼女は既に半泣き状態で
「やめようよ~、警察の人に怒られるかもしれないじゃん~」
って必死に止めようとしてたが、俺はそれでも彼女の言葉を無視して中に侵入した。
アパートは昔風の木造アパートで、玄関が中にあり(めぞん一刻のアパートみたいなの)
人が住まなくなって、そうとう年数が経ってるのか、ライトで照らすとクモの巣や雨漏りだらけだった。
とりあえず1階の部屋を開けようとしたが、どうも全部鍵かかってるらしく確認することが出来なかった。
友人曰く
「異常者が住んでた2階の部屋だけは鍵が開いてた」
とのことで、ここにいてもしょうがないと感じた俺は、とりあえず2階を目指すことにした。
彼女はすでに
「戻ろう戻ろう、ここ絶対危ないよ~」って渋ってたが
俺は
「大丈夫だって、いざとなったら俺が守ってやるから」
って嫌がる彼女の手を無理やり引っ張って、廊下の奥にある階段に向かった。
2階も基本的に構造は1階と変わらず、どの部屋も鍵かかって入ることはできなかった。
確か例の部屋は一番奥にあったと聞いたので、とりあえず奥に進もうとしたとき
彼女が急に震えてしゃがみだした。
俺がどうした?と聞くと、彼女は
「さっき2階に上がるときに、玄関のそばに人影が立ってた」
と泣きじゃくる声でつぶやいた。
「戻ろう戻ろう、ここ絶対危ないよ~」って渋ってたが
俺は
「大丈夫だって、いざとなったら俺が守ってやるから」
って嫌がる彼女の手を無理やり引っ張って、廊下の奥にある階段に向かった。
2階も基本的に構造は1階と変わらず、どの部屋も鍵かかって入ることはできなかった。
確か例の部屋は一番奥にあったと聞いたので、とりあえず奥に進もうとしたとき
彼女が急に震えてしゃがみだした。
俺がどうした?と聞くと、彼女は
「さっき2階に上がるときに、玄関のそばに人影が立ってた」
と泣きじゃくる声でつぶやいた。
そんなもん幻覚だろ、だいいち幽霊は2階に出るんだから
と呆れて、俺はしゃがんでると置いてくぞと、さっさと先に進んだ。
彼女も泣きながら待ってよ~と渋々着いていくことに。
奥の部屋のノブを開けると、今度は普通に開いた。
友人の言ってたことは本当だったんだなと内心ドキドキしながら
思い切ってドアを開けると、そこは6畳一間の畳の部屋で
中には家財道具は一切置いていなかった。
畳を照らすと、人型の白いチョークが確かに引いてあった。
ここで確かに殺人事件が起きたんだなあと流石の俺もゾッとして
さっきから後ろで帰ろう帰ろうと催促する彼女ことも相まって
そろそろ出ようかということになった。
と呆れて、俺はしゃがんでると置いてくぞと、さっさと先に進んだ。
彼女も泣きながら待ってよ~と渋々着いていくことに。
奥の部屋のノブを開けると、今度は普通に開いた。
友人の言ってたことは本当だったんだなと内心ドキドキしながら
思い切ってドアを開けると、そこは6畳一間の畳の部屋で
中には家財道具は一切置いていなかった。
畳を照らすと、人型の白いチョークが確かに引いてあった。
ここで確かに殺人事件が起きたんだなあと流石の俺もゾッとして
さっきから後ろで帰ろう帰ろうと催促する彼女ことも相まって
そろそろ出ようかということになった。
1回に戻る際、彼女が人影を見たという玄関をもう一度ライトで照らしてみたが
そこには誰もいなかった。
やっぱり彼女の見間違えかと思った瞬間、玄関の奥に違う形をしたドアを見つけた。
上にほうに WC と看板があったので、どうやらトイレらしかった。
そういえばトイレを確認してなかったな。ここも入れるのだろうか?
友人はトイレの話までしてなかったな
俺は彼女に、最後にトイレだけ見たいと告げると
彼女は
「もう勘弁してよ~こんなところ早く出ようよ~」と言ってきた。
俺はすぐ終わるからと、トイレのほうに向かいノブを回してみた。
すると以外にもドアは普通に開いた。
ここは鍵がかかってなかったらしい。
そこには誰もいなかった。
やっぱり彼女の見間違えかと思った瞬間、玄関の奥に違う形をしたドアを見つけた。
上にほうに WC と看板があったので、どうやらトイレらしかった。
そういえばトイレを確認してなかったな。ここも入れるのだろうか?
友人はトイレの話までしてなかったな
俺は彼女に、最後にトイレだけ見たいと告げると
彼女は
「もう勘弁してよ~こんなところ早く出ようよ~」と言ってきた。
俺はすぐ終わるからと、トイレのほうに向かいノブを回してみた。
すると以外にもドアは普通に開いた。
ここは鍵がかかってなかったらしい。
おそるおそるドアを開くと、急にまぶしさが俺たちを襲った。
目を凝らしながら顔を向けると一瞬ビクッとなった。
正面に人が2人立っていたのだ。
が、よくみるとそれは鏡に映った俺たちだった。
トイレは男女共用の古いトイレで、部屋の奥に大きい鏡台が立っていたのだ。
なんでここに鏡が…?と異様な光景にあっけを取られてるうちに
ふと尿意を催してしまった。
流石に彼女の前で小便するのは嫌なので俺は彼女にライト2つ持たせて
個室に入ることにした。
彼女は
「一人にしないでよ~」って泣いてたが
俺はすぐ終わるから待ってろって個室に入った。
目を凝らしながら顔を向けると一瞬ビクッとなった。
正面に人が2人立っていたのだ。
が、よくみるとそれは鏡に映った俺たちだった。
トイレは男女共用の古いトイレで、部屋の奥に大きい鏡台が立っていたのだ。
なんでここに鏡が…?と異様な光景にあっけを取られてるうちに
ふと尿意を催してしまった。
流石に彼女の前で小便するのは嫌なので俺は彼女にライト2つ持たせて
個室に入ることにした。
彼女は
「一人にしないでよ~」って泣いてたが
俺はすぐ終わるから待ってろって個室に入った。
便器も典型的な和式のボットン便所で
さすがにここで用を足すのは渋ったが、緊急事態もあって
さっさと済ませようとしたとき、
「ぎゃあああああああああああああ!!!!!」
という彼女の悲鳴と、そのまま走って外に飛び出す音が聞こえて
俺は
「どうした!?」
とドアを開けると、すでに彼女の姿はなく下にライトが2つ落ちていて
地面に照らされたライトの先に、人型の白いチョークがかかれていた。
え?まてよ…事件があったのは2階のあの部屋じゃないのか…?
それとも事件はこのトイレで起きて、あの部屋は男が自殺した場所なのか…?
さすがにここで用を足すのは渋ったが、緊急事態もあって
さっさと済ませようとしたとき、
「ぎゃあああああああああああああ!!!!!」
という彼女の悲鳴と、そのまま走って外に飛び出す音が聞こえて
俺は
「どうした!?」
とドアを開けると、すでに彼女の姿はなく下にライトが2つ落ちていて
地面に照らされたライトの先に、人型の白いチョークがかかれていた。
え?まてよ…事件があったのは2階のあの部屋じゃないのか…?
それとも事件はこのトイレで起きて、あの部屋は男が自殺した場所なのか…?
困惑と寒気を覚えた俺は、こんなところやっぱ来るんじゃなかったなと内心震え
さっさと出ようとライトを拾い鏡を映した瞬間、背後に一瞬人影が見えた。
ビクッとなって後ろを振り返ると誰もいなかった。
とにかく、ここから出ようとトイレを出て玄関に向かおうとした瞬間
俺はライトを廊下に向けていて、1階の部屋のドアにある窓にこちらを覗く目玉が見えた。
それも1つではなく全部のドアの窓から目玉がこちらを覗いてた。
声にならない悲鳴を上げて俺は一目散にアパートを飛び出した。
そのまま走り出して5分
住宅地の自販機までたどり着いた俺は、そういえば彼女はどうしただろう?
あのまま帰ったのかな?と、とりあえずメールだけ送って、そのまま帰宅した。
さっさと出ようとライトを拾い鏡を映した瞬間、背後に一瞬人影が見えた。
ビクッとなって後ろを振り返ると誰もいなかった。
とにかく、ここから出ようとトイレを出て玄関に向かおうとした瞬間
俺はライトを廊下に向けていて、1階の部屋のドアにある窓にこちらを覗く目玉が見えた。
それも1つではなく全部のドアの窓から目玉がこちらを覗いてた。
声にならない悲鳴を上げて俺は一目散にアパートを飛び出した。
そのまま走り出して5分
住宅地の自販機までたどり着いた俺は、そういえば彼女はどうしただろう?
あのまま帰ったのかな?と、とりあえずメールだけ送って、そのまま帰宅した。
次の日の朝、俺は携帯のメールをチェックしたが彼女は俺のメールを未読状態だったので
心配になった俺は電話を入れてみたが繋がらない。
昼にもう一度かけなおしたが、それでも繋がらなかった。
夜になっても繋がらなかったので、思い切って彼女の住んでるアパートに直接向かったが帰ってはいなかった。
休み明けになっても彼女は大学に来なかった。
これはただ事ではないと思った俺は警察に相談しようと思ったが
あのアパートに侵入したことがバレると、色々と面倒だしなと悩んでた時に
非通知の着信が届いた。
出てみると、ノイズ混じりの声で
「ザ…ザ…ザ…す…け…て」
とかすかに女の声で「助けて」と言ってるように聞こえた。
これは彼女になにかあったに違いないと俺は意を決して警察に
あの日の一件を話した。
心配になった俺は電話を入れてみたが繋がらない。
昼にもう一度かけなおしたが、それでも繋がらなかった。
夜になっても繋がらなかったので、思い切って彼女の住んでるアパートに直接向かったが帰ってはいなかった。
休み明けになっても彼女は大学に来なかった。
これはただ事ではないと思った俺は警察に相談しようと思ったが
あのアパートに侵入したことがバレると、色々と面倒だしなと悩んでた時に
非通知の着信が届いた。
出てみると、ノイズ混じりの声で
「ザ…ザ…ザ…す…け…て」
とかすかに女の声で「助けて」と言ってるように聞こえた。
これは彼女になにかあったに違いないと俺は意を決して警察に
あの日の一件を話した。
案の定アパートに不法侵入したことはこっぴどく叱られ
次の日、警察があのアパートを捜索してみたが、結局彼女は見つからなかった。
数日後、俺は友人にあのアパートのトイレのことを聞いたが
「トイレ?ああ、あの玄関のわきの部屋なら鍵がかかって入れなかったぞ」
と言ってきた。
じゃあなんであの日俺はトイレに入れたんだ?
あの鏡と人影はなんだったんだ?
そしてその数日後に今度は警察の事情聴取でトイレことを聞かれた
なんでもあのトイレは鍵がかかっていて普通の人は入ることはできないし、
そもそもデカい鏡台なんてなかったと言ってきたのだ。
次の日、警察があのアパートを捜索してみたが、結局彼女は見つからなかった。
数日後、俺は友人にあのアパートのトイレのことを聞いたが
「トイレ?ああ、あの玄関のわきの部屋なら鍵がかかって入れなかったぞ」
と言ってきた。
じゃあなんであの日俺はトイレに入れたんだ?
あの鏡と人影はなんだったんだ?
そしてその数日後に今度は警察の事情聴取でトイレことを聞かれた
なんでもあのトイレは鍵がかかっていて普通の人は入ることはできないし、
そもそもデカい鏡台なんてなかったと言ってきたのだ。
結局その後、俺は警察に嘘を言ってるのではないか?と睨まれてしまい
大学でも不穏な目で見られるようになり、俺は大学を中退した。
それからしばらくして、ようやく俺の容疑は晴れたものの結局彼女は行方不明のままだった。
そしてあのアパートも同じころに取り壊しが決まった。
俺は彼女はあの人影によって鏡の世界に吸われたんじゃないかなと今でも思う。
とにかく彼女には気の毒なことをした。
大学でも不穏な目で見られるようになり、俺は大学を中退した。
それからしばらくして、ようやく俺の容疑は晴れたものの結局彼女は行方不明のままだった。
そしてあのアパートも同じころに取り壊しが決まった。
俺は彼女はあの人影によって鏡の世界に吸われたんじゃないかなと今でも思う。
とにかく彼女には気の毒なことをした。