洒落怖超まとめ

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覗き穴の向こう

   

961本当にあった怖い名無し sage 2009/10/13(火) 18:12:15 ID:GF5rwdlBP

3年前の話です。
時間的に続きの最後の方は家に帰ってからになると思います。
10時近くなると思いますが、つまらないようでしたら途中で止めます。

私はA子(彼女ではなく友達)から助けを求められました。
会社の帰りにスタバで待ち合わせて、A子から話を聞くとことになりました。

A子はワンルームマンションの5階に住んでいましたが、ある夜の帰宅時に誰かが後をつけてくるようで、
気持ちが悪くなり、急いでエレベータに乗り自分の家に入ったそうです。
で鍵を掛けて、チェーンを掛けて一安心したものの、気になるのでドアの覗き穴から外を見たのですが、
その瞬間A子は大声で叫びそうになったのを寸前で口を手で押さえ、バクバクする心臓の鼓動の中、
身の危険を感じ本能的に音を立ててはいけないと思い、少しずつ後ずさりしたそうです。

その話をしたときのA子の表情が尋常ではなかったので、からかわれているのではないと思いました。
私が「何だよぉ、それ」というとA子は話を続けました。
彼女が言うには、覗き穴の向こうにはこちらを覗き込んでいる人が居たというのです。

それって「ストーカーじゃねぇの」っていうと、A子は首を振りながら「女だった」というのです。
そこでしばらく沈黙が続きました。
「すぐ離れたから、顔とかはよく覚えていないけど、間違いなく女だった」

-続く-

962本当にあった怖い名無し sage 2009/10/13(火) 18:16:37 ID:GF5rwdlBP

「おまえの部屋って5階だよな、おかしくねぇ」
「何が?」
「だってエレベータで上がってさ、ドアを閉めて一息ついて覗いたんだろ、
後をつけてきた奴なら、そんなすぐにはドアの前には来れないぜ」
「そういえば、そうだね…」
でまぁ、色々と推理をしたりしたんだけど真相はわかるはずもない。
「女と言うことは、三角関係だとか怪しいけど、誰かとつきあってない?」
「ううん、誰とも」
「会社に、思い込みの強い女はいない?」
ちなみにA子はオペレータの仕事で、大人数の中で働いていて、おおよそ上司だとかの浮ついた話が出るような環境ではないとの事だった。

「で、それっていつの話だよ」
「昨日」
「げっ・・・」

-続く-

963本当にあった怖い名無し sage 2009/10/13(火) 18:28:30 ID:GF5rwdlBP

この瞬間、普通の男ならチャンスとばかりにA子を送っていって、あわよくば・・・なんて考えるかも知れないが、しかし俺にはつきあっているE子がいて、A子は彼女の友達なんだよね。
まぁ、放っておくこともできないし、恐がり方が尋常ではなかったのでその日は彼女のドアの前まで送っていき、彼女がドアを閉めたのを確かめて俺は帰ったんだ。
詳しくは書いていないけど、この送ってくる時までだって結構怖かった。

で、エレベータで1階に降りてマンションを出たときに俺の携帯が鳴ったんだ。
携帯を見るとA子からで、一瞬嫌な想像が頭をよぎった。
電話の奥のA子の声は恐怖で震えていた。
「またいた、またいた・・・」
ドアを閉めた後チェーンを掛け、自分を安心させようと、勇気を出して覗き穴を見たそうだ。
すると昨夜と同じ女が居たというんだよ。
おちつけ、おちつけ、相手はたかが女だ、おまえが捕まえてやれ、チャンスじゃないか。
と心の中で思ったが、電話の先のA子の一言は私の勇気をくじけさせるには十分だった。
「目が、目が」
「おちつけ、大丈夫だから落ち着け」
「目が赤かった、まだいるよ、助けて、助けて、・・・ ツー」
で、なぜかここで携帯電話が切れたんだよ。

-6時半で会社を出なければなりません、続きは家に帰ってからになります-

991本当にあった怖い名無し sage 2009/10/13(火) 22:24:38 ID:GF5rwdlBP

すいません、遅くなりました。いろいろ叩かれていますが続きです。
本当の話です。作文ではないですが、文章は下手です。

A子のマンションは巣鴨の駅から歩いて8分くらいのところです。

で、怖かったので階段を使い5階まで上がったところで、勇気を出してA子の部屋がある左手を見ました。
通路には人の気配がないので少し安心してドアの前まで行き、呼び鈴を鳴らしました。
「俺だよ、大丈夫か、誰もいないよ」
と話しながら問題の覗き穴を見たのですが、そこには血のようなものがついていて赤くなっていました。
なんとなくカラクリがわかったような気がして、これは誰かのいたずらだなと思いました。
すぐ拭こうかと思いましたが、中から私の名前を呼ぶ声が聞こえたので「あぁ俺だよ」と答え、ドアが開き中からA子が出てきました。
で覗き穴をA子に見せて「これは誰かのいたずらだな」と話しました。
とりあえず、すぐ帰るわけにもいかなくなりましたので部屋に入り、謎解きというか犯人探しを始めました。
昨日の話と今日の出来事から、犯人はエレベータは使っていない、だとすると待ち伏せしていた可能性もある。
とにかく、女にせよ誰にせよストーカーには違いないから絶対にドアを開けてはいけないな。
そんな話をしていましたが、問題はこの後どうするかです。
私がここに泊まるわけにもいかないし、しかしA子は依然ブルブル震えていて尋常じゃありません。
そこで私の彼女のE子に電話をして簡単に事情を説明し、今晩はA子と一緒に泊まってもらうことにしました。
タクシーで30分くらいだったと思います。
やがて呼び鈴が鳴りましたが、一瞬私もA子もドキッとしました。
恥ずかしながら、覗き穴を見る勇気はありませんでした。
インターホン越しに彼女の確認をして中に入ってもらおうと思いましたが、
玄関に入るなり彼女が「覗き穴に血のようなものがついている」と言ったのです。
一瞬私は体が硬直しました。最初の汚れ(血?)はさっきふき取っていたのです。

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