ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 35 > 雪山登山 2016/04/26 205 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/04/28 02:51 某大学の登山サークルの五人が冬の山へ登山に行きました。 その日は天気も良く、五人は頂上を目指し順調に山を登って行きました。 山の中腹辺りまで来たところで、急に雲行きがあやしくなってきました。 五人は、登る前に「遭難しないために雲行きが少しでもあやしくなってきたらすぐに下山する」 というルールを決めていたので、すぐに下山し始めました。 しかし、雪が降り始め、あっという間に吹雪になりました。焦った五人は必死で歩きました。 吹雪はますますひどくなり、「このままでは遭難してしまう!!」という恐怖が五人を襲いました。 暫くすると、なんと吹雪は嘘のようにピタッとやみました。「助かった!」と思い、辺りを見渡すと 五人は自分達は、見たこともない広い雪原の真ん中にいることに気が着きました。 かなり前方に大きな木があるだけで、四方八方見渡しても雪原が広がってるだけです。 どの方向に歩いて良いかもわからず、五人はただ呆然としていました。空は依然、暗いままでした。 とりあえず五人は前方の木を目指して歩き出すことにしました。 辺りは静まりかえり、五人の雪を踏みしめる音だけが響いていました。 しかし歩いても歩いても、いっこうに木に辿り着きません。体力の限界と、異様な状況で五人はパニックになりました。 しかし五人は懸命に歩き続けました。五人の意識はだんだんと薄れていきました。 208 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/04/28 03:21 「もうだめだ」、そう思った時、空から気味の悪い大きな笑い声が聞こえてきました。 その瞬間一人のメンバーを残して、四人のメンバーの姿が消えました。 残された一人のメンバーは何が起こったかわからず無茶苦茶に叫びました。 すると自分があの木の下に立っていることが分かりました。そして前方を見ると 残りの四人のメンバーが何か叫びながらこちらに向かって歩いてきているのに気が付きました。 安心した一人のメンバーは木の下で待つことにしました。しかしどれだけ待っても四人はやってきません。 たしかに前方に四人の歩いている姿が見えるのに。 すると急に辺りが真っ暗になりました。そして気が付くと自分の家の寝室のベッドに横たわっていました。 「夢か……。」まだ頭がボーッとしていました。 「いやにリアルな夢だったな。」そして彼は今日は雪山登山の日だったことを思い出し。 慌てて仕度をはじめた。嫌な夢だったが、所詮は夢、彼はさっきの夢はわすれることにした。 仕度も終わり出かけるため玄関の扉を開いた。 彼の目の前には、見渡す限りの雪原が広がっていた。 B! LINEへ送る - Part 35, 洒落怖