洒落怖超まとめ

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3箇条

   

681 本当にあった怖い名無し sage New! 2007/01/18(木) 12:25:13 ID:S3TB32BV0

一、この話は創作
ニ、振り返ることは許されない
三、最後まで見る事

雨の日、やることもなく男はパソコンをいじっていた。
仮に男をAとしよう。
Aは引きこもりをしている。容姿はいたって肥満だ。
そんなAもついにやることがなくなってしまった。
はたしてとりえも才能もないAは恐い話を検索した。
Aはオカルトには興味は無い男だった。そんなAだからこそ心霊現象など信じはしない人の一人だった。
検索すると何千とヒットする。Aは検索数の高い話を次々と見ていった。
何時間とブラウンカンと睨めっこをし、ついには厭き始めてきたA。
そんなAはある一つの話を目にする。
どこにでもありそうな掲示板の一つの書き込み。
そこにはどこにでもありそうな恐い話しが書いてあるだけだった。
しかし、一つだけどの話とも違うのは一番下に
「一、この話は創作 ニ、振り返ることは許されない 三、最後まで見る事」
と書いてあることだった。それを見た瞬間Aは寒気を感じた。
窓の外では雨が酷く降り続けている。視界の端では女が笑う。
Aはもう一度書き込みを見た。

682 本当にあった怖い名無し sage New! 2007/01/18(木) 12:25:59 ID:S3TB32BV0
「一、この話は創作 ニ、振り返ることは許されない 三、最後まで見る事」

Aは突然振り返りたくなった。この書き込みの意味する物は何だろうか。
妙な好奇心のせいか身体が震えてくる。雨は今も尚降り続ける。
Aは振り返った。何も無い。いつもの自室だ。視界の隅では女が哂う。
パソコンをもう一度見る。すると、書き込み欄に異変が起きていた。

「一、この話は現実 ニ、過ちを知る事 三、最後まで観る事」

視界の隅で雨が降っている。女は恐怖に顔を歪ませる。
幾度と無く刺し幾度と無く切る。
Aは理解した。この話は、俺自身の話だ。
Aはパソコンの電源を切った。布団に駆け寄る。
記憶が何かを探ろうとしている。思い出すのに怯えている自分がいる。
ふいに布団から顔を出した。視界には女が哂っている。
雨の日、男は女を殺していた。
男の名はAだ。
忘れようとしていたのに。Aは目の前にあの日の画面が蘇る。
掲示板に書かれていたあの話は、一体誰が書いたんだ。
Aは最後の文を思い出した。「三、最後まで観る事」
今、Aの前にはあの日の女が居る。
違うのは、体中に刺し傷や切り傷があることだ。
高らかに女は哂う。視界の隅で雨が降っている。

一、この話は現実
ニ、過ちを知る事
三、最後まで観る事

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