ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 17 > 1センチ先 2016/04/03 65 名前:懲りずに 投稿日:02/08/19 02:15 高校のとき、市内で当時まだ行ったことない港湾地域を自転車で散策した。 夕方も過ぎ、日もそろそろ落ちようというところ 港湾地区の一つ一つの道の直線距離は長いのだが、 両脇を5mほどのコンクリの壁に挟まれ 入り組んだ経路になっている 適当に奥へ奥へ行くほどに自分の位置が分からなくなった 自分の向いている方角も分からなくなった 初めはそれが楽しくもあったのだが・・・ 街灯がないので周りがみるみる闇に囲まれてきた 知覚できるものが海風の音だけになった 「早く帰らねば!」 少し焦った私は半ばやけになって、真っ暗闇のなかで方角不明なので 帰りの道筋もわからないまま、自転車を立ちこぎし、猛スピードで走り始めた 66 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/08/19 02:19 どのくらいシャカリキにこぎ続けたろうか・・・ まったくどこを走っているのか分からない 次第に足が疲労で引きつってくる 西村知美状態 「もう限界だ・・・ハァハァ」 力いっぱい急ブレーキを掛け、その場で倒れるように自転車から降りた 自分の呼吸と激しい鼓動から回復しようとその場にへたりこんだ あたり一面真っ暗 やがて、ひたひたと優しい音がするのに気付いた 私は足元を見ていた 動機が次第に収まり、闇にも目が慣れてきた 私は私の足元が時折キラキラ光ることに気が付いた なんと、私のつま先の1cm先は海面であった 港の突出したその端に来ていたのだ。 守護霊というものなのだろうか、感謝の先もわからなかったが、感謝した 98 名前:マサノスケ 投稿日:02/08/19 17:17 >>66 私の父にも同じような話 紀伊半島の山脈の中を独りで縦走していた時、日も暮れ真っ暗になった山中を 懐中電灯一本でひたすら寝場所を探して長い間彷徨ってたそうな、 それまで、ずーっと正面ばかりを照らして歩いていたらしいのだが・・ ふと・・何気に足元を照らすと断崖絶壁になっていて あと一歩で谷底まで落ちるところだったらしい やはりこれも守護霊の知らせだろうか・・ B! LINEへ送る - Part 17, 洒落怖