ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 31 > 色彩画 2016/04/22 11 名前:1/2 投稿日:03/03/17 22:49 自分が高校の頃の話です。 自分は美術部に入っていて、自分で言うのもなんですが、 その部の中では1番絵が上手いみたいな感じで、 絵が仕上がる度に結構みんなからチヤホヤされてたんです。 しかも、美術部に男は少なく、ほとんどが女子だったので、 数人の男子からは「絵が上手いとモテモテでいいよなー」とか羨ましがられてました。 自分は、少し複雑だったのですが。 しかし、自分と同じぐらい、いや、むしろ自分より上手い人が部の中にいたんです。 髪の長い、女の人。しかし、その人は何か陰湿な感じで、 その人がどんな上手い絵を書いても、誰も見てくれはしませんでした。 先生も、自分の方をえこひいきして、自分はその人が可哀想に見えてなりませんでした。 そして、ある日自分はその人に声をかけたんです。 12 名前:2/2 投稿日:03/03/17 22:50 「○○さん、絵かなり上手いよね?絶対俺よりも上手いし!」 自分はその時、心の中でセリフが決まっていたもんだから、 その人が書いてる絵に目をやっていませんでした。 するとその女の人は、今までの陰湿なイメージを吹き飛ばすような微笑みを見せました。 何だ、この人、実は明るいんじゃん! 自分は、その人との話題を作るために、その人が書いてる絵に 目をやりました。鮮やかな赤い絵の具が光る、綺麗な色彩画。と思いきや、俺の死体。 みんながこの人に近付かない理由がよく分かりました。 ちなみに、後の友達の話によると、その女の人は、 好きな人の死体を書くのが趣味らしい。 異常ですよね。 B! LINEへ送る - Part 31