ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 13 > 友人の正体 2016/03/29 703 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/05/08 21:55 小学生の頃、クラスにWさんという女子がいた。彼女は先天的な病で体がただれていて、声もうまく発声できなかった。 大人しい子でいつも本を読んでいた。 男子の友人はいなかったが、女子の友人は不思議と多いようだった。 修学旅行で旅館に泊まった時、友人が女子の部屋に遊びに行こうと言い出した。 俺も同意して、どうせだからこっそり行って驚かせてやろうってことになった。 そしてクラスで一番人気のあった女子のいる部屋に行く事となった。 こっそりドアを開けると(どのように鍵を開けたかは忘れた)恐ろしい光景が。 体育座りで座り込むWさんを円になって囲むようにクラスの女子全員が立っていた。 そして、Wさんに対して「豚」「焼けど野郎」などと罵声を浴びせていた。 さらにクラスで最もかわいかった子が「じゃあ、カツラはずしまーす」と笑いながら言ってWさんの頭に手を伸ばした。 次の瞬間、Wさんの髪の毛が全部その女の手にあった。 Wさんは頭皮も病気で、髪の毛が生えないためカツラをしていたのだ。 男子は誰もそれを知らなかった。 ショックで何が何だかわからない俺の前で女子はWさんを蹴飛ばしたりカツラをライターであぶったり。 Wさんはかすれた声でうめく。助けを呼びたくても呼べないのだ。 俺と友人は無性に怖くなって見つからないように逃げた。 次の日、Wさんもクラスの女子も何事も無かったように京都を観光していた。 それが一番怖かった。 時がたって同窓会が開かれた。Wさんはすでに亡くなっていた。 俺は思い切って女達に修学旅行でのことを聞いてみた。 すると例の一番かわいかった女の子が「あんなの別に死んだっていいじゃん」といった。 趣旨がちょっと違うかもしれないが、これが俺の経験した最も怖い話です。 B! LINEへ送る - Part 13, 洒落怖 学校