ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 21-30 > Part 26 > 見取り図 2016/04/17 793 名前:陸自(現職) 投稿日:03/02/12 01:40 5歳の頃、両親が離婚しました。 母方に引き取られて、夜は母親の傍で寝ていました。 6歳になったある日、深夜1時に目が覚めました。 祖父が買ってきてくれた(ネタじゃないよ)柱時計が、大きく「ボーン」と鳴ったからです。 今とは違い、そんな夜中に起きるのは子供にとっては異次元の世界で、思わず何度も時計を確認しました。 すると、部屋の向かって左隅に天井近くに貼り付けてある、家の見取り図のあたりがなんだか変なのに気付きました。 なんと、そこには、まるでテレビのように、映像が映し出されていたのです。 初めは、古っぽい照明器具のシェードが、地震のように大きく揺れていたかと思うと、 パッと画面が変わり(書いてて、なんだか寒気がしてきた)お婆さんが二人、ジッとこちらを見下ろしている場面に替わりました。 子供心に「これはヤバイ」と、感じた私は隣に寝ていた母親を、必死に起こそうと するのですが全く、起きる気配がありません。って、いうか「息をしてるの?」って感じです。 まったく頼りになりませんでした。 布団で顔を隠し、ガタガタ震えていたのですが、また再び「ボーン」という柱時計の音が しました(おそらく1時半の鐘の音) その音を聞いて安心したのか、恐る恐る布団をめくり先程の怪現象の箇所をみました。 消えていました。 しばらく、放心状態が続いた後、母親を起こすと「ああ?何?はよ寝え」と言われ、寝ました。 おわり B! LINEへ送る - Part 26, 洒落怖