ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 11-20 > Part 18 > 13階 2016/04/04 799 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/09/08 00:36 残業が終わると、時計は深夜2時を回っていた。 その日は会社に誰も残っていなかった。 左側のエレベーターのボタンを押した。 階数表示ランプが静かに点滅する。 35‥30‥25‥ 私の会社のある20階までは少し時間がかかる。 エレベーターの扉が開いた。 この時間帯にしては珍しく、人が数人乗っていた。 私は壁によりかかり、半ば眠りながら1階に到着するのを待っていた。 不意に軽い振動があり、無言のエレベーターは途中の13階でとまった。 私以外の人間はそこで降りた。 私も反射的に降りかけたが、ふと目を覚まして思いとどまった。 帰りのタクシーの中で、あることを思い出した。 左側のエレベーターは、5の倍数となる階でしか停止しない筈だった‥。 B! LINEへ送る - Part 18, 洒落怖