洒落怖超まとめ

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きみもくればいいのに

   

312 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/03/22 02:12
小さい頃、公園で一人で遊んでいると自分よりもちょっと年上(といっても二つ上の)女の子が出てきてよく遊んだ。ままごとや木登り、子供の遊びだった。
いつも来る時間が4時ごろで、僕が帰るちょっと前に現れるのだった。
「おうちであそぼ」と女の子は言う、しかし日が傾き始めると帰らないといけない。「きみもくればいいのに」その子はいつもそう言っていた。
あるとき自転車の練習(当時僕は2年になっても自転車が乗れなかった)をしに親と公園に来た。
そこで自転車がぶつかりその子を怪我させてしまった。

そんなことをすっかり忘れて中学、塾をサボって女の友人と二人で立ち読みしているとコンビニの窓の向こうにその公園が見えた。
そういえば昔あそこで遊んだなぁ・・・どうせ塾が終わるのは遅いので公園に行こうと友人を誘う。
そこで木登りをして降りれないと思われる女の子が居た。
友人は大の子供好きだったからか、女なのにスカートをかぼちゃにして木を上り始めた。
女の子を抱いていると枝が折れ、友人は落ちた。キャッチしようとした僕は上手くいかず潰された。
友人は骨を折ったようで救急車で運ばれた。僕も左足に枝が刺さり一緒に運ばれた。
塾をサボったことがバレたので怖くなり病院のベッドで親が来ても寝て過ごしてしまえと思い、寝モードに入った。
「きみもくればよかったのに」
夢の中で昔見た女の子がそう喋った。
次の日、その友人が急死した。子供の上れる木から落ちて死ぬのか?
そう思ったが夢の言葉を思い出して泣いた。

その友人こそ、小さいときから一緒に遊んでいる年上の女の子なのだ。

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