洒落怖超まとめ

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ミッキーマウスのホルダーと携帯電話

   

928 名前: あなたのうしろに名無しさんが・・・ 04/01/11 21:40
高校に入学して、始めての冬を迎えようとしていた頃だった。
もともと人見知りする性格も手伝ってか、
入学~夏休み間のいわゆる「友達作り期間」に何もできなかった俺は
学校が終るとすぐに一人で帰る毎日を送っていた。
昼メシを教室の机で一人で食べ、残りの時間を寝たフリをして過ごす事にも
ようやく慣れはじめた頃でもあった。

いつものように学校が終り、もう随分寒くなってきたな、と帰り道を急いだ。
その途中、…コツン、と頭に何かが落ちてきた。
ミッキーマウスのキーホルダーだった。
…このビルの窓から落ちてきたのか?でもこのビルは廃ビルの筈じゃあ…?
見上げてみると、5階の窓がかすかに空いている。

未だに、何故その時そのビルに入ってみようと思ったのか分からない。
そして未だに、何故そんなものがそこに散乱していたのか分からない。
がらんとした5階のフロアにはもの凄い臭気が蔓延していた。
腹を裂かれて死んだ猫、猫、猫、猫、猫…

それぞれの腹の中にぎっしりつまっていた。
ミッキーマウスのキーホルダーと携帯電話が。

唖然と立ち尽くしていると、突然どこからか「エリーゼの為に」の着メロが流れ出した。
俺は気が狂いそうな恐怖に駆り立てられ必死でそこから逃げた。

結局今になっても分からない。
あれが一体何だったのか
そしてあの部屋の隅にあった白い箱は何だったのか…


スレ汚しスマソ。
でも何故か今になって誰かに話さずにはいられなくなったんよ…

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