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思い出のお姉さん

   

973本当にあった怖い名無し2021/11/08(月) 23:05:58.65ID:0kOjPbQb0>>983
私、正直 幽霊にとり憑かれるってテレビや漫画みたいに実体のソレが背中にうっすら見えてたり
背中にいて両手をあたしの両肩に置いてるとか寝ている時に金縛りにあって体の中に侵入されるとか
そういうのをイメージしてたんだけど小さい頃の出来事を思うと違ってたかなっていう話
幽霊って恨みを持っていると本人はもちろん家族や親戚 もう全部に攻撃をぶつけるっていうじゃない?
覚えている最古の記憶はよちよち歩きの時に窓の外にお姉さんがいて私と目があうと微笑んだ ここね
今から思うとあれが幽霊と呼ばれる存在だったね いやぁあたしは空中になにかいて指差したとか
壁に向かってお話をしていたなんて行動は親曰くなかったから霊感などなかったと思いたいが
次にお姉さんと出会ったのは幼稚園の頃だね 4歳ぐらいかな?
母親と一緒に公園で遊んでいた時に「お嬢ちゃん」と声をかけられた
見てみると知らない女の人だったけどよちよち歩きの時の事を言われて思い出した感じ
窓の外にいたお姉さんだと そこから遊んだりして仲良しになった まああるある?
子供は正直、そのはずなんだけど決まって遊ぶのは親がいなくて一人で遊んでるときだけ
迷子になんてならない程度の広さだから母親も安心してママ友とぺちゃくちゃできていた
正直だから言うはずじゃんねー?こういう人と遊んだってさ でも決まって覚えてなかったんだよ
帰る時にはね そのお姉さんと遊んだ記憶 だから夕食の時に公園で遊んだことは言っても
お姉さんの事は言ってなかったんだよ 会うと思い出す感じだね

974本当にあった怖い名無し2021/11/08(月) 23:07:01.22ID:0kOjPbQb0
で、仲良くなったから色々聞いた おねーちゃんだれーってさ そしたら
「お母さんのお友達ー」と言ってきたから安心しちゃった でもママのお友達のお姉さんと遊んだとはなぜか忘れてるから言えなかったんだよね
しっかりとあちらも対策してたってわけだよ 今から思うと知られたらまずいからね
小学校にはいると行動範囲が広くなるでしょ?そして一人でいる時間も増える
お姉さんと会える時が多くなっていったんだ 呼び方はもう名前にちゃんづけだよ
お姉さんは決まって背後からそう呼びかけるんだ ここも幽霊である確定?w
そして来ました 質問タイム お姉さんにいっぱい聞いたよ
どこに住んでいるの?→〇〇だよ (確かに母親の実家の近くだった)
お母さんといつから友達なの?→小学校の頃かな?
仲良かった?→最初はね (重要なフラグ)
お姉さんのパパとママは優しい?→優しいよー今もちゃんと拝んでくれるしお花もくれるよ
(さらりと怖いこと言うけど当時はなにも思わなかった)
お姉さんはそのまま続け優しいからとても悲しくて切なくてだからあんたの母ちゃんが許せないんだよ 一瞬マジな目
えっなに?と思ったがすぐに笑顔になりごめんね 〇〇ちゃんのお母さんと喧嘩した時の事思い出しちゃってといった
喧嘩したの?→したよークラスメイトならそりゃするよ (いや嘘だよ お姉さん嘘だよ)

そんな感じでお話したり遊んだりした なおいつものように記憶はない
で、エックスデーが訪れる 小学校5年生の時に私の不注意で転落してすりむいて赤いものもながして泣くという事故を起こした
泣きじゃくっていると上の方にお姉さんが見えたんだ そりゃもうおねえじゃんだずげでぇと絶叫したよ
お姉さんはすぐにかけ降りてきてくれて大丈夫?というとおんぶしてくれて元の所まで連れて行ってくれた
私を降ろしたお姉さんは急に私の両肩にそっと手を置いて見つめてきた 私は目を離すことはできなかった

975本当にあった怖い名無し2021/11/08(月) 23:08:02.21ID:0kOjPbQb0
今だからもう言える お姉さんの目をじっと見ててね あんたのお母さんと友達だって言ったわね
あれは全然違うの わたしはあんたの母親にめちゃくちゃにいじめられていたんだー
先生もまわりの同級生も助けちゃくれなかった いじめはなかったというもみ消しよ
わたしのお父さんとお母さんが逆に怒られる始末よ とても泣いてたな 痛かったな
あんたのお母さんはそんな人 幼稚園から中学生までずっといじめ 耐えられない
だからお姉さんね 飛び降りちゃったんだ 高い所から
でもあんたの母親が許せないからここに残っちゃったの あんたの母親 結婚してあんたという赤ちゃんまでできて
でもあたしはもうできない 毎日毎日悲しい顔して仏壇に手を合わせお墓まいりする両親をみる
耐えられない この差って何? 奪う権利があるわけ?
本当は一番の幸せを奪ってやるつもりだった お前があいつの腹ん中にいるときにもう手を出して
お前をお化けがいる世界に逆戻ししてやるつもりだった でもやめた 私はあんたを利用してやることにしたの
わたしの恨みと憎しみをあんたに全部あげるわね うふふふふふふ さあじっと目を見なさい

金縛り状態だった 目を離すことができなかった お姉さんの目はときどき光ったりしていた
なにより告白を素直に聞き入れている状態だったからね 気が付くとあの公園に倒れていた
いや寝てたのかな? 砂場にいたんだよね 両親が探しに来ていた そして傷ついている私を見て
すっごい心配してくれてどうしたんだときかれて〇〇のとこから落ちた 通りかかった人に助けてもらったと伝えた
記憶がないから通りかかった人よ すごいよね
さあそこからだよ 中学に入るとなぜか母親の事が猛烈に嫌いになった
もうね反抗期の範疇を遥かに通り越して憎しみしか感じないようになった
滅茶苦茶な大喧嘩をしまくった それでも母親や父親は反抗期なんだと思っていて
喧嘩はするけど何かを疑問に思うことはしなかったな
父親のいうことはなんでもないんだけど母親から言われたことはとにかくムカつく
話しかけられたとか姿を見ただけでムカついた 怒りがある程度おさまるでしょ?

976本当にあった怖い名無し2021/11/08(月) 23:09:08.09ID:0kOjPbQb0>>978
でも母親の姿を見るたびに怒りが復活するんだよ そしてどんな些細な事でもぷっつんする起爆剤となる
喧嘩中はまるであのお姉さんと母親が喧嘩してるがごとくだったね
中学校にいた頃だけだったけどあれは本当にお姉さんがとり憑いていたのかな?と思う時がある
無茶苦茶な反抗期は3年間だけだったし高校にはいるとすーっとおさまったんだよね
お姉さんにあうこともおんぶされたあの日以降 見ることもなくなったからね
それはあたしの中に無事入り込んでいたから?ww
ちなみに母親は今もちゃんとご存命なんで安心してよ お姉さんの事はなぜか覚えているけど言う気にはならないな今更感あるし
こうなるってわかるから今度は覚えさせていてくれたのかもしれんけどね おしまい

転載元:死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?364 (5ch.net)

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