ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 31-40 > Part 39 > 海の大地 2016/04/30 510 名前:沢庵 投稿日:03/05/28 16:28 この話は実は最近体験した話なのですが、話の内容が内容なので家 族や知人には話せず、今までまだ2,3人にしか話した事のない実 際に起こった話です。3年前の夏、私は船を持っている叔父と二人 で太平洋漂流などと無邪気にはしゃぎながら優雅な船舶生活を体験 させて貰っていました。叔父と私は昔からウマが合い、私はまるで 本当の息子のように昔からいろいろな所へ連れて行って貰ったもの です。そんな日々を事件が襲ったのは船上生活を始めて5日もした ある夜。 511 名前:沢庵 投稿日:03/05/28 16:28 その夜は突然の大嵐で高さ10mはあろうかという大波が船を襲い、 私と叔父はゴロゴロとあちこち転がりながら、人生の終わりを予感 しました。そのうちに私は頭を打ち気を失い、しばらくして目がさ めるともう波が全くなくなっておりました。叔父はひっくり返った ベッドの上は煙草を吸っていました。「やっかいなことになっても ーたわ」目覚めた私に叔父が投げかけた第一声がそれでした。どう やら座礁してしまったらしくしばし途方にくれているようでした。 「どうしよか…」「…無線やな」「出したん?…」「…今起きた」 無口に煙草を吸いながら二人そんな話をしていました。 512 名前:沢庵 投稿日:03/05/28 16:30 しばらくしてとにかく外出てみようと思いデッキに出て確認すると 地面は赤黒い色をした見るからに奇妙な大地で、アンモニア臭がツ ンと鼻を突きました。「おーいこっち来て手伝ってくれ」叔父に呼 ばれて私は行かないわけもなく、急ぎ足で船内に戻ったその時、ズ ズズズズズゥーンと船が沈みまた大きな波が船をひっくり返さんば かりに揺らしました。「おっおわっおわわわわ!」何が起こったの かわからず理不尽に荒れだした大海原に自然の脅威を思い知らされ ながら叔父のもとにたどり着きました。 514 名前:沢庵 投稿日:03/05/28 16:31 しばらくして波が止み、太平洋のゆりかごのような波が緩やかに船 を揺らします。「おい、外これ…」叔父の側に駆け寄り私も外を見 ました。そこに広がっていたのは果てしなく続く太平洋でした…。 理不尽にも陸は消え、私と叔父は真っ青になり近くの島に急ぎました。 その後無事地元に帰港した私達は今まであった事を忘れてしまった かのように振る舞い日常に帰りつきました。陸のない所に陸が出る… そんな事が太平洋では本当にあるんです。海にはまだまだ未知なる 物が潜んでいます。島ほどもある生物がいる。 誰も信じなかった私のこんな体験でした。 523 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/05/28 16:44 >>514 いや、この板の海の生き物スレとか見てると海は何がいるかわからんよね。 525 名前:沢庵 投稿日:03/05/28 16:45 いや…、 まぁ信じられない事の方がよく理解できるから。 ただ、あの大地はまさしく生物の表皮のそれだった。 それだけは間違いない。 B! LINEへ送る - Part 39, 洒落怖