生首?
968 本当にあった怖い名無し New! 2006/02/23(木) 03:24:13 ID:8C2NfbHS0
年上の友人Mさんの話。
田舎の夏の夕暮れ。
知人の家でもらった西瓜を白い風呂敷に包んで、自転車の前のカゴに
のせ、そこに入りきらない不安定な西瓜を落とさないように
自転車を押しながらMさんは家路を歩いていた。
ふと前から白髪の老婆が歩いてきてMさんの自転車カゴの西瓜を
じっと見つめ
「あら おはんな生首をつんじょいがね どげんしたと」
(あなたは生首を積んでるじゃないか どうしたの)
と言って通り過ぎて行った。
ボケたばあさんだろうとMさんは思ったが、風呂敷に包まれた
西瓜が気持ちが気持ち悪くなった。
(もってかえりたくない)
Mさんはそのまま西瓜をあぜ道に捨ててしまったという。
夕暮れのあぜ道にぽつんと捨てられた白い風呂敷の西瓜。
たぶん白い風呂敷が悪かったんだろうけど、生首だと言われ
生首に思えてきたMさんの気持ちや、捨てられた西瓜の無気味さ、
それをまた発見する人の心境などリアルに想像して怖かった小話。