洒落怖超まとめ

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視姦

   

934本当にあった怖い名無し sage 2008/07/19(土) 17:35:13 ID:saYch0LX0

私的に洒落にならない話を投下

大阪の心霊スポット(よく雑誌に取り上げられている河内長野の某トンネル)
に3日前一人で行ってきた
名前は出していないが恐らく大多数の人が気づいているハズ
そのトンネルの中で
・中央で車を止め、エンジンをストップ
・クラクションを3回鳴らす
という手順をふむと何かが起こると言われている
実際に行ってみたら、とてつもなく怖かった
言葉で表現できない寒気。トンネルが魔物の口のようだった
その現実と隔離されたような世界に俺は車を走らせた
中は暗くて、少し明かりが灯っていたが、心ともなかったのでライトをつけて走った
こういうところでラジオやCDなどをつけるとたいてい声が流れたりするので、車内は無音
入る前は歌っていたのだが、入ってみるとそんな余裕など微塵も無くなった
中央付近に到着し、念のため車を降りて周囲を徘徊
ポチャン、ポチャンという水のしたたり落ちる音がトンネル内を支配していた
ポチャンポチャンザッザポチャンザッザポチャンポチャン・・・
という風に俺の足音と水音がトンネルに響き渡る
不意に背中の中に冷たい感触。驚いて後ろを振り返る。誰もいない
シャツの中の感触からして、振ってくる水が背中の中に入ってきたみたいだった
とりあえず車の中に戻って深呼吸。心を落ち着けて、クラクションを・・・鳴らした
プーップーップーッ
トンネル内をクラクションの音がこだまする
ジトーっとした車内、俺の脂汗と冷や汗はとどまることを知らなかった

何分しただろうか、俺は車の中で寝ていたらしい
あわててエンジンをつけて時計を確認すると、午前1時
トンネルに入ってからもうすでに2時間経過していた
即座に自分の家に車を引き返した。別に何もなかった

この話には続きがある

935本当にあった怖い名無し sage 2008/07/19(土) 17:50:47 ID:saYch0LX0

2日前、そのトンネルで肝試しをしたという友人に会った
その友人曰く、あのトンネルは洒落にならないという
関西弁で喋ったのだが、分かりにくい人もいるだろうから標準語に変換する
「昨日行ってきたが、何もなかったぜ?」
「いや、ならいいんだよ。何もないに越したことはない、越したことはな・・・」
思わせぶりな発言をして、友人は黙り込んだ
俺はその空気を紛らわそうとして、明るく装ってトンネルの話をしてしまった。
今思うとあの発言はその場の空気にそぐわなかった。何故俺はあの話をしてしまったのか
そしてあの話をしなければ何もなかったのではないか、と俺は思ってしまう
「あのトンネルの中、確かに怖かったよな。薄暗くて、水音ばっかでさ」
「水音・・・?」
そういって友人は訝しそうに俺を見た
「冗談言うなよ、あのトンネルの中は真っ暗で水の音もまったくしなかったじゃないか」
「え?何だって?」
何度確認しても二人の意見は食い違った。俺の体験ではトンネル内は少しの明かりと水音で支配されていた
それに対し、友人の体験では数センチ先も見えず、静寂だけがトンネルを支配していた、と
だが行ったトンネルは確かに同じだった。なら俺は一体どこへ行ったんだ?
家に帰って早速車を点検。あのトンネルの中で走ったんだから、何か憑いてそうだった
でも、何も居なかった。友人の話では、後部座席に赤ん坊とか、手形とか、そういうものがあるらしいのだが
部屋に戻ってTVをつける。が、トンネルのことが気になって集中できない
とりあえず横になろうと、布団をしいていた時だ
・・・誰かに見られている
そう確信した。痛いほど視線を感じる。殺気や憎しみを感じない、無表情な視線
それをビシビシと受けて、俺は視線を感じる先―押入れを見た
数センチ開いた先から何かがこちらを見ている。この部屋でそういう体験をしたのは、過去5年で最初だ
スススッと横に移動する。目もこちらを追ってくる
俺は意を決して押入れの前まで走って―開けた

936本当にあった怖い名無し sage 2008/07/19(土) 17:57:36 ID:saYch0LX0

その先は覚えてない。いや、思い出したくないのかもしれない
多分本能が記憶をロックしているんだと思う。思い出したら俺は危ないのかもしれない
それから、俺は視線を感じるようになった
押入れを中心として、カーテンの隙間、ドアの隙間、挙句のはてには布団からも見られていた

このレスをしている間にも、押入れから視線を感じる。振り向いたら目があるから、見たくない
多分「それ」のすべてが俺の目にはいったなら、俺は多分俺じゃなくなる

怖い。助けてほしい。そう思って俺は今ここにいる。昨日は霊能者のところに行こうとしたがやめた
霊能者なんてのを俺は信じてないし、これは逃げられない運命なのかもしれない
まだラップ音とか怪奇現象とか起こってないだけマシだと思う。見られるだけだし
視姦されてると思えばまだ気は楽になる――が
昨日友人に電話したら繋がらなかった。居なくなったのか、俺が外部との接触を遮断されたのか
分からないが、唯一の頼りに友人に電話できないとなると参る。今も電話してみたが繋がらない

ただ一ついえることは、心霊スポットには安易な気持ちでいかない方がいいことだ
できるなら近づかないほうがいい。もし心霊スポットで「視られてる」と感じたら
その目は多分己から離れないと思う。永遠に

946934 sage 2008/07/19(土) 20:31:52 ID:saYch0LX0

俺の話を見てくれた人が何人居るかどうか分からないけど
後日談とした形でさっきあった話をしてみる

さっきまで通じなかった友人に電話が繋がった
以下関西弁を標準語に変換
「何で電話でねーんだよ!?」
と俺が一気にまくしたてると
「ごめん」
の一言で黙り込んで、数秒間をおいてから
「今すぐ部屋の写真撮ってメールで送れ」
と言い出した。心なしか声が狼狽していた
その後俺が何を言っても「いいからメールを送れ」と繰り返すので
目がある方向――窓をうつさないように撮って送った
すると一分もたたずに「そこ 出ろ」
というメールが来た。そのメールに添付されていた写真を見てみると
全画面に赤色が広まった。その画像が怖くなり、携帯を放り出して部屋から出たのが7時ぐらい
友人の部屋にいくと、部屋には誰もおらず、テーブルの上にポツンと紙が置いてあった
その紙には、まるで俺がこの部屋に来ることが分かってたように
「今すぐこの部屋から出て向かいのマクドでメシ食ってろ」
と書いてあった。俺はさっきの写真がなぜかとても怖くて、言うとおりにした

20分ぐらいしてから、PC(ノートパソコンなのだが)を家に取りに帰りたくなった
携帯はもう触れる気にもならなかったので、部屋の鍵を開け、俯きながらPCのところへ滑り込み
帰ろう、と思った瞬間、目がドアにあることに気づいた
(このまま開けるとやばい)
と一瞬で悟った俺は、PCを大事に抱えたまま2階の部屋から飛び降りた
下は幸いにも草むら・・・というわけでもなく、コンクリートでガチガチに固めてあった
ジーンと電流が走るかのようにしびれる足を引きずって今マクドに居る

部屋の中で物音がした気がするけど気のせい、だよな


947934 sage 2008/07/19(土) 20:39:06 ID:saYch0LX0

今思ったんだけど
アクセスポイントと離れてると接続できないんじゃないかな・・・

ならなんでいまおれネットしてんだろ?

950本当にあった怖い名無し sage 2008/07/19(土) 21:24:07 ID:QrELTlIs0

>>934
懐かしいな「クラクション3回」は今でも語り次がれてるのか。
俺も今から7~8年前霊感の糞強い友達含めて何人かで行ったことある。
その霊感の強い友達曰く
トンネル内でクラクション鳴らしてから
悪霊が車内に入ってきてハンドルの下から顔だしてずっとこちらを睨んでたらしく
帰り簡単な除霊か厄除けみたいなのをしてもらい、お守りを貰って帰った。
特にその後変わったことや不幸事もなく今に至るんだけど
あんまり霊に対して神経を逆なでるようなことは至極しないほうがいいみたいだね。

953934 sage 2008/07/19(土) 22:06:23 ID:saYch0LX0 >>948
家から100mぐらいなんだけど
多分電波届かないんだよね・・・いけるのかな、ネット
繋げてるからいいんだけどもちょっと怖い
>>950
前に兄貴がやってきて何もないって言ってたから言ったんだけど
行かなきゃよかった
とりあえず現状報告だけ

マックでハッピーセット(おもちゃ適当に選んだ)食ってると
友人が到着した
以下関西弁を(ry
「お前が送ってきたメールヤバかったぞ」
来て世間話もそこそこに話を切り出してきた
「ほら、これ見てみ・・・あれ?」
そう言って友人は携帯のボタンを押し出した
何分か弄くっていただろうか。友人はため息をついた
「駄目だ、どっかいっちまった」
そういって友人は携帯をテーブルへ放り出し、俺のジュース(オレンジジュース)を飲みだした
「お前と電話してるときな、なんか誰かに見られてる気がするんだよな。それで昨日の今日だろ?部屋見渡したんだ
それでも誰が見てるってわけでもない。すると俺は気づいた。
 受 話 器 の 奥 か ら 視 て る んだよ、何かが」
俺は身震いした。俺の部屋の「目」が受話器を介して友人を見ていたそうだ
ジーッと無感情、無表情に見ている視線を友人も感じたという
「そんで気になった俺は部屋の写真を送れと言った。それで送られてきたとき、ゾッとしたね
 まず写真の奥から視線を感じる。それだけじゃない、写真にテレビが写ってたろ?
 テレビから見られてると思ったんだが、違った。壁とテレビの 間 から見てるんだよ、それ。だから俺は出ていくよう言った」
言ってから、ポテトを齧りだした。俺も食べたが、もう冷めてフニャフニャだった
「とりあえず俺の部屋に来い。部屋を変えても同じだとは思うが、あそこに居るより多分マシだ」
お言葉に甘えて、俺は友人の部屋に来た。今友人部屋入ってるからその間にカキコ
今のところ視線は感じないが、もうそろそろ「目」が俺を見つけるハズだ。俺は恐らくあいつに憑かれてるだろうし
俺のレスを見ていて視線を感じたならあんまり見ない方がいいかもしれんね

956934 ◆ZnBI2EKkq. sage 2008/07/19(土) 22:10:31 ID:saYch0LX0

とりあえず今日は寝ることにする。トリもつけてみた

何度も言うけど視線を感じたら俺の話見ない方がいいよ、絶対

思いついたから書き込んでみる、その某トンネルの怪奇現象の主な例
・女が見える
・赤ん坊が後部座席に
・窓を叩かれる
・車が動かなくなったりする
・運転手の足元に顔や手とかがある
・窓ガラスに手形がびっしり
俺の兄貴は何も起こらなかったらしい。高校んときの塾の先生は
ちょっと友人がおかしくなったとか聞いた
このぐらいか。でも某トンネルのあるダムは結構景色綺麗だったりするんだぜ

974934 sage 2008/07/20(日) 18:04:46 ID:VuovCs5q0

現在進行形なんだけど後日談という形でここで書かせてもらえないだろうか
このスレ住民なら共感してもらえるような気がして

進展はあまり無いんだが友人との音信不通について聞いてみた
友人ではどこか具体性がないので友人をこれからGと呼ぶ
「何で電話に出なかったんだ」
と俺が詰め寄った途端、Gはキョトンとした
「昨日もおかしいと思ったんだが、お前何言ってるんだ。電話なんてかかってこなかったぞ」
まるでわけが分からない。試しに電話をかけると――かかった
なら何故昨日あの時だけかかったのか
思い出すと、もう一つ気になることがある。Gはどこへ行っていたのか
それを問い詰めると、Gはあっさりと
「例のトンネルに行っていた」
と言った。俺はそのトンネルを少し思い出して、ヒヤリとした
俺との話の合一があまりに一致しなかった為、もう一度確かめに行ったという
「で、どうだったわけ?」
「行けなかった」
つまりは、こういうことだ
確かめに行ったGはどうしてもトンネルに辿り着けなかった
実際そこには四つのトンネルが存在するのだが、目的のトンネルには前行ったルートで行っても
辿り着けなかったという
「前にああいうこともあったし、おかしいっちゃおかしいんだがどこか自然なんだよな」
とGは一人合点したように頷いた


527本当にあった怖い名無し sage 2008/07/31(木) 09:41:35 ID:oKhtgGc00

前スレで934と名乗っていた人物です
昨日洒落怖まとめサイトに自分の話が載ってて複雑な心境
多分誰も覚えてないと思うけど事が済んだので後日談
初めて読む人はまとめサイトの「視姦」を読んだら分かると思います

とりあえず話の前に友人Gが某トンネルで体験した話ってのをしておこうと思う
簡潔に箇条書きにしてみた
・GとGの友人3人でトンネル内を徘徊中後ろから女性に声をかけられる
・ふらーっと友人(仮にAとする)が声のする方向へ行こうとする
・Aをはがいじめにして必死で止めるがAが夜叉の様な形相で怨念のこもった言葉をはく
・トンネル内で気絶したAを家に送り届ける。が、夜中にAがトンネル内のあの表情で窓を叩く
・現在Aはお祓いをうけ生存中
また時間があればこの話もしようかなと

嫌だ嫌だと駄々をこねていた俺を無理やり引きずって、Gは俺を車の中に押し込んだ
俺はGの迫力に圧され、渋々従うことにした。行き先は例の「お祓い師」である
その「お祓い師」というのは、Aの叔父の友人の母親(完全に赤の他人)にあたる人で、陰陽師だか神主だかの家系の人だそうだ
連れてこられたのは和泉の方の、結構のんびりとした場所。悪く言えば田舎
家に入ると、一人の老婆が居た。その「お祓い師」と思われる人物は、7,80になる少々目つきの鋭い人だった
居間に通されて、俺は「お祓い師」に事の経緯を話した
すると老婆はスッと右手の人差し指を天井に向け、「この指を見つめろ」と言った
俺は何が何だかわからなかったが、その指に全神経を注いで見た。「ならばその『目』を意識しろ」と老婆が言った
人差し指から目を離し、あの俺を見つめる目を意識する。目の一つ一つの血管までも思い出し、イメージ
すると、一瞬だけ築50年はあろうという木造の家がフラッシュした。一瞬のイメージ。一瞬だけ見えた景色。そしてその家はこの家だった
「今、あんたは『目』と同調した。あんたが来てからずっと見られてる」と説明してくれた


528本当にあった怖い名無し sage 2008/07/31(木) 10:11:09 ID:oKhtgGc00

以下「お祓い師」の話

あんたは目がトンネル内の怪異だと思っているがそれは違う
車の中で眠ったといったね?あれは一時的に一種の仮死状態に入った状態だった
何が原因かは分からないが、あの時にあんたとあんたの意識の一部が分離し、その意識は「目」となった
その「目」はあんたを見守る目だね。あんたにとって自己防衛のための「目」だ
押入れをあけてからの記憶が無いのは、そこに「自分」が居るから。
自分が二人居るという事実を人間は受け止められないから、脳の中でその時の記憶を閉じ込めた

この世には情報が沢山あふれ返っている。例えば「美味い」と評判のものなら何でも美味いと感じる
そのトンネルは「出る」といわれてるから「出る」という気になってしまう
極論を言えば、そのトンネルは存在しないのかもしれない。だが世間で「ある」と言われている為、存在している気になっているのかもしれない
そう考えるとあんた達の話の食い違いも辻褄が合うってもんだ
霊も大半は「情報」だ。思念から構成されている「本当の霊」なんて一握りだ
あの「赤い写真」は目からの警告。恐らくGかGの家、もしくはGのまわりに何か霊的なものが存在するね。
これはどうしようもないから、少しは気を配るようにね、何かあったか困るのはあんただ
もう意識はあんたに戻ることはないよ。意識と本体が隔離されて別のもになってしまったからね
でもその目は便利なもんだ。どうせだし良い使い方を教えてあげよう
一日一回、鉛筆を目の前に持って、それに意識を注ぐ。すると音が聞こえるはずだ。何か不思議なもの。やるとすぐ分かると思う
音が聞こえたら目に意識を集中させる。これを繰り返すと意識を目に移して「同調」できるようになる。
でも長時間やったり立て続けにやると意識が持っていかれたり「目」と本体が交わったりしてしまうから

「お祓い師」は「終わったよ」と言って、台所の方へ行ってしまった
俺は財布の中から一万円をテーブルの上に置いて、「お祓い師」の家を後にした

その後は別に何もない。視線を感じるが、俺の視線だと感じると次第に視線が気にならなくなってきた
人の家に行って一番良かったと思えたことがある
それは今の情報社会を斜めから見ることができるようになったことだ

529本当にあった怖い名無し sage 2008/07/31(木) 11:02:45 ID:lTtVbY+dO

Gは何故御祓いしてもらわないの?

532本当にあった怖い名無し sage New! 2008/07/31(木) 12:55:42 ID:2ONjU7LU0

>>528
どういう意味だろ
幽体離脱が簡単に出来るようになったりしたのかな


537本当にあった怖い名無し sage New! 2008/07/31(木) 21:43:57 ID:oKhtgGc00

>>529
曰くGには憑いていないそうで
家系にそういうものが憑いてまわるか、家系に呪詛がかかっているか
もしくは土地に問題があるとかなんとか。そう言われても友達付き合いを止める気はないです
>>532
ただたんに霊的な「危険」を察知できる「目」を体得しただけです
幽体離脱とかそういうものではありません。目も自分の意識で動かせませんし
物質的な危険(衝突事故)とかは察知できないので本当に役に立つのか・・・
あとは「お祓い師」の話で情報社会の本質を(一部だけでも)知れたということ
だからもしかすると他にも「存在しないが存在しているもの」があるかもしれませんね

これからは元の本当にあった怖い名無しとして物語を読む側に戻ります
自分の体験談を読んで下さってありがとうございました

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