洒落怖超まとめ

厳選じゃない、完全網羅のまとめサイトを目指しています

お婆ちゃん子

   

354 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/03/25(日) 22:30

さとし君は小学三年生、大のお婆ちゃん子だった。
学校から帰ると、さとし君はいつも二階のお部屋からお婆ちゃんによばれる。
たばこのおつかいをたのまれるのだ。
五百円玉をわたされて二百五十円のたばこを買ってくると、残りのお金はさとし君
へのおだちんだ。
やさしかったお婆ちゃん、大好きだったお婆ちゃん。
そんなお婆ちゃんが心ぞうの病気で、急に死んでしまった。
お婆ちゃんのお葬式が終わって、親せきのおじさんおばさんたちが帰ると、
家の中は急に静かになった。

さとし君は二階のお婆ちゃんの部屋に行ってみた。
夕日がさしこむ部屋の中には、お婆ちゃんが使っていたタンスや座布団がそのまま
残っている。
「おばあちゃん」さとし君は小さくつぶやくとタンスの一番下の引き出しをそっと
あけてみた。
引き出しの中にお婆ちゃんが横になって、にこにこしながらさとし君を見つめていた。

 - Part 4, 洒落怖