ホーム > 洒落怖 > Part 1-100 > Part 51-60 > Part 56 > 林の中のテント 2016/05/15 *この話未完です 622 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/28 02:20 漏れの家の裏は畑なんですよ。 そんで8年位前まではなぜか、畑の真ん中に100メートル四方くらいの林があったんです。 笹(小さい竹?)がびっしりで、容易には入れないような林です。 その当時、近所にかなり多くの野良猫が現れるようになったんです。 糞やゴミ荒らし、泣き声などが問題になってきて、何とかしようって事になりました。 とりあえず、自治体で捕まえて去勢しようって事になりました。 そんで、その野良猫がどっから来てるのか? どこで増えてるのかって話になりました。 その時、近所で一人暮らしの爺さんがいて、野良猫に餌をやってるのを見かけたとかいう人がいました。 よくテレビとかで、野良犬や野良猫を大量に飼育して近所と揉めてるような感じの人がいますよね? あれのちょっと、おとなしい感じです。 そんでそのおじいさんの家が、その林に面した所に建っているんです。 その家の裏が柵とかもなく、いきなり林なんですよ。 家で野良猫を飼育しているような感じではなかったので、ひょっとして林でコソーリ餌とかやって、 増やしているんじゃないかって話になったんです。 でも、そのおじいさんが100%やってると証拠があるわけじゃなくて、どうしようかって事になりました。 その当時、消防6年だった漏れは休みの日に、友達とその林に入ってみようって話になったんです。 まあガキだったので、ふざけ半分でそのじいさんをからかってやろうかって。 最初は冒険気分でその林に分け入っていきました。 中には開けたと場所もあって、テレビとか家電のゴミとかも捨てられてました。 626 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/28 02:36 そんで森に入った目的も忘れて、捨てられてるテレビの画面に石とかを投げて割ったりして遊んでました。 まあ当てもなく進んでいくと、前方に何か青くて丸っこいモノが見えました。 それは青いテントの屋根でした。 こんなとこに誰か、住んでんのかよってすげーびっくりして、猛ダッシュで逃げました。 あの時はマジでビビりましたね。 そんでもやっぱり気になって、コソーリコソーリと近づいてみようかって事になりました。 消防の頃って、怖さよりも好奇心が先に来るんですよ。 一応、3人いるし、逃げればいいかって事で行ってみることにしました。 ゆっくり近づいていくと、なんだか臭いんですよ。 なんちゅうか…動物の臭さっていうような感じでした。 でも、そのテントまで行くのがやっぱり怖くて、石を投げてみる事にしました。 そんで誰か出てきたら、思いっきり逃げようって。 3人で石を拾って、テントの屋根をめがけて投げつけました。 ボロロンとか音がして、屋根に当たったんですが、特に反応がない。 誰もいないようでした。 それでも怖かったんで、もう一回、石を投げてみました。 しばらくしても誰も出てこないので、そのテントに行ってみることにしました。 近づいていくと、牛乳の空きパックとか、パンの袋とかが捨てられてました。 632 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/28 03:03 さすがに正面きって、テントに入り口に近づくのが怖かったので、 ぐるーりと迂回して、遠くからテントの正面入り口に徐々に近づく事にしました。 木の陰に隠れながら、テントの正面に回り、ゆっくりゆっくりと近づいてみました。 すると、入り口は閉まってる(ファスナーで閉められてる)んですよ! さすがにこれを開けるのは怖くて怖くて、どうしようかって事になりました。 テントの周囲は異様な光景でした。 異臭が立ち込め、パンの袋や牛乳の空きパックが散乱していて、お皿のような物も見えました。 恐らく、牛乳をそのお皿に入れて、猫に飲ませるんでしょう。 ここで誰かが猫を世話しているのは間違いがないようです。 その時点ではそれが、あのおじいさんかどうかって事まではわかりませんでした。 ただあのテントの中は何なのか、ものすごく気になりましたが、やはり怖くて開けられない。 また石を拾って、投げつけてみました。 今度は正面から、大量に。 それでも何も反応はありませんでした。 すげー迷いました。このテントを開けてみるか、どうかって事を… でもやっぱり怖くて、開ける事ができず、大人を呼んでこようって事になりました。 3人で漏れの家まで行って、オカンに経緯を話しました。 最初は信じなかったんですが、必死に話しました。 オカンをその場所に連れて行きたかったんですが、森の中なので、無理との事でした。 オトンに話す事にしましたが、まだ帰ってこなかったので、その日はテントをあきらめることにしました。 636 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/28 03:47 すいません、めっちゃ長くなって、しかも打つの遅くて、後ちょっとです…(´・ω・`) ホント、すいません。(´・ω・`) マジですいません。(´・ω・`) オトンに話したところ、日曜日に自治体の人と見に行ってみるという事になりました。 オトンは半信半疑でしたが、浮浪者とか変質者かもしれないと言っていました。 漏れは日曜日まで怖くて怖くて、眠れませんでした。 あまりの怖さに小6でオカンと寝てしまったほどです。 そんで日曜日になりました。 漏れの頭はテントのことでイパーイでした。 オトンと自治体(近所のおっさん達)が一応、そのテントが本当か確かめる事になりました。 ただその前にひょっとしたら、そのおじいさんのテントかもしれないので、尋ねて聞いてみる事になりました。 おじいさんの家まで漏れも一緒に付いて行きました。 ピンポンを押しましたが、反応がありません。 どうやら、留守のようでした。 でも自家用車もなく、近くに親戚もいない(ようでした。よく知らない)のに、どこにいったんだという話になりました。 ていうか、ここ数日、誰もそのおじいさんを見ていないとの事でした。 家は昼間なのに雨戸が閉めてままでした。 ひょっとしたらと、怖くなったので、一応、警察に事情を話してきてもらう事になりました。 これはマジの話です。 警官が二人きて、経緯を説明するとひょっとしたら孤独死してるかもしれないって話になって、 大声で呼びかけましたが応答がありません。 近所はちょっと騒然となりました。でもなぜか、漏れはワクワクしていました。 緊急事態ということで、警官が雨戸を強引に開け、窓を割って家の中に入っていきました。 するとなにやら、「救急車!救急車!」とか叫んでいました。 754 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/29 03:03 あの話の続きです。すいませんです。終わらないかもしれないので、待たずに寝て下さい。(´・?・`) なんだかよくわからなかったけど、おじいさんが亡くなっていたいみたいです。 救急車や救急隊の人がきて、ワイワイとやっていました。 近所付き合いもなく、漏れはそのおじいさんの名前も知りませんでした。 後で知りましたが、役場の福祉課の人がたまに訪れていたそうです。 そんな騒動の中、あのテントのことなんてみんな忘れていました。 漏れがテントのことを切り出すと、やっとあの場所に行く事になりました。 消防の漏れが大人たちを先導して、隊長気分でした。 分け入って林を進み、あの場所に近づいていきました。 しかし、あの場所にそのテントはなくなっていました。 猫を世話していた残骸のお皿やゴミも片付けられていました。 漏れは大人たちに必死に説明しました。 ですが「浮浪者か変質者が見つかったと思い、テントを片付けて逃げたんだよ」と強引に結論付けられました。 でも、漏れが騒いだおかげでおじいさんの死を発見できたので誉められました。 その日は平凡な田舎に起こったスリリングな一日でした。でも漏れは腑に落ちませんでした。 辻褄が合わない事が多いんですよ。 あれを単なる浮浪者や変質者だとする事は。 何で猫の世話なんかしたのか? 次の日、学校で一緒にテントを見つけた友達のその事を話しました。 するとある事に気付きました。それは何でテントが気付かれた事に、そのテントの持ち主が気付いたんだろうって。 漏れたちが石を投げた以外はノータッチなはず。 ひょっとしてあの時、テントの中に誰かがいたんじゃないかって。 入り口を閉めたまま、漏れたちがどこかへ行くのを待っていたんじゃないかって。 もし開けていたら、殺されて(大袈裟ですが)いたんじゃないかとか話しました。 その危機一髪の話は恐怖よりも、興奮でかえって盛り上がりました。 そんでまたテントを探そうかとかいう話になりました。 758 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/29 03:12 周囲の森中を探してもテントは見つからず、 廃屋になった死んだおじいさんの家に行ってみる事にして、そこでちょっとしたことがありました。 それで終わりです。(´・ω・`) 本当にすいません。(´・ω・`) 寝て下さい。(´・ω・`) 847 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/10/29 06:06 小学校の頃はエアガンが流行っていて、それを持って、森にテント探しに出かけました。 漏れたちが自転車でいける範囲の森を勝手に、適当に探してみましたが見つかりませんでした。 んで、ぶっちゃけ、飽きてきました。 時間が経つにつれ、テントの事は風化していき、もうすぐ中学校に入学というくらいです。 今は誰も住んでいない廃屋、あのじいさんの家に行って見ようかと言う事になりました。 あの当時は心霊スポット状態だったんです。 噂や憶測が飛び交って、ちょっとした幽霊屋敷になっていました。 じいさんの家は周囲、100メートルくらい近所がありません。 一本道があって、ポツンと家があります。 アスファルトの一本道からまた50メートルくらいのところにマジで、ポツンと存在しています。 裏は林です。夜は超怖いです。 3年位前まで、その廃屋はありましたが、今はありません。 2階建てです。ツタが塀を覆っていて不気味です。 そこに昼間、行って見ることにしました。ワクワクドキドキでした。 んで、家まで行きコソーリと中に入っていきました。ジメジメします。襖や畳がかびていました。 臭います。獣っぽい臭いです。どこかで嗅いだ事のあるような… するとどこからかニャーニャーという鳴き声がしてきました。 2階からしているようです。 超怖いけど、行って見ることにしました。 台所から階段で2階に通じています。 その時、台所で見覚えのあるような皿を見かけました。 違うかもしれない、勘違いかもしれませんが、あの時、テントにあった猫用の皿に似ているような気がしました。 漏れたちに嫌な予感がしました。 それは今まで合わなかった辻褄が全て、合うような感じです。 「猫」「テント」「林」を結びつけるものが、ここにあるような気がしました。 ここまできたら確かめずにいられない。 恐怖よりも好奇心が先行して、恐る恐る2階へ行きました。 あの、すいません。 寝てしまいました。(´・ω・`) 続き、というか最後の部分は夜にまた書きます。 B! LINEへ送る - Part 56, 洒落怖